平成14年12月、国家戦略として進められている放送のデジタル化に対応するため「豊の国ハイパーネットワーク」の光ファイバー通信網を基幹ネットワークとして活用する「大分県デジタルネットワークセンター」が設立されました。

　「大分県デジタルネットワークセンター」は、大分県内のケーブルテレビ事業者間をネットワーク化し、大分県及び県内のケーブルテレビ事業者(自治体､及び民間)が協力して共同運営します。
　これにより、個々のケーブルテレビ事業者が単独でデジタル化を進めるよりも、投資コストを抑えることができるうえに、デジタル放送を見ることができる地域とできない地域の情報格差をなくすことが可能となります。

　「大分県デジタルネットワークセンター」は、大きく4つの役割を担っています。ひとつは、区域内のテレビ放送を全県下で視聴可能とするために、このデジタルネットワークセンターから再送信する機能、次にBS・CSデジタル放送や地上波デジタル放送をケーブルテレビで見ることができるようにするデジタル放送送出機能、さらにインターネット接続への基幹回線としての機能、そして各局が制作した自主制作番組の相互利用です。
　「大分県デジタルネットワークセンター」の設備を有効利用することにより、費用のかかるセンター設備を持つことなく低コストでケーブルテレビ網を整備する事が可能となり、それを利用すれば安価に手軽に高速のケーブルインターネットが導入できます。また、ケーブルテレビ網を活用して地域イントラネットを構築することも可能です。
　すでに県内のケーブルテレビ局間がネットワーク化されていますので、IP電話やデジタル放送、高速インターネット接続などの情報基盤の共有化が全県レベルで行われ、地域の情報通信格差が大幅に解消されるものと期待されています。